2014年6月27日金曜日

98年W杯以降のアジア勢の勝敗成績まとめ

2014年6月27日、ブラジルで開催中のFIFAワールドカップで、決勝トーナメントに進出する国が全て決まった。そこに「もちろん」アジア勢の名前はなかった

そこで1998年以降のワールドカップで出したアジア勢の勝敗数を見て行きたいと思う。


1998年フランス大会(出場枠3.5)

日本…3敗
韓国…1分2敗
サウジアラビア…1分2敗
イラン…1勝2敗
【合計】1勝2分9敗


日本がワールドカップに初出場した大会。ゴン中山が怪我しながらも、ジャマイカ戦で初ゴールを決めたのは懐かしい思い出。ただし、ゴールはその一点のみ。「3敗」という文字以上に、中身は惨憺たる有り様。

ただ他のアジア勢も1分2敗。唯一イランがアメリカ相手に1勝を挙げたのみ。

2002年日韓大会(出場枠4.5)

日本…2勝1分1敗
韓国…4勝1分2敗
サウジアラビア…3敗
中国…3敗
【合計】6勝2分9敗


日本と韓国が共同開催したので、二国は無条件で出場。サウジや中国は惨敗ですが、日本と韓国で6勝。さすが開催国マジックというやつか。

ちなみに賛否両論巻き起こしましたが、韓国がベスト4。これは現在でもアジア勢で一番良い成績。

2006年ドイツ大会(出場枠4.5)

日本…1分2敗
韓国…1勝1分1敗
サウジアラビア…1分2敗
イラン…1分2敗
【合計】1勝4分7分


日本は中田英寿や中村俊輔などを擁して「最強チーム」と言われてましたが、結果は惨敗。初戦のオーストラリア戦が強烈。日本はずっと1点リードしてたんですが、後半39分のゴールから始まって怒涛の3失点。その後のブラジル戦でも4失点。「最強」って美味しいの?状態。

韓国がトーゴ相手に1勝を挙げたのみで、サウジもイランも1分2敗。

2010年南アフリカ大会(出場枠4.5)

日本…2勝2敗
韓国…1勝1分2敗
オーストラリア…1勝1分1敗
北朝鮮…3敗
【合計】4勝2分8敗


オーストラリアはオセアニア枠からアジア枠へ移動。これ以上、ザコをワールドカップに出場させたくないというFIFAの粋な計らい。

日本は岡田監督が中村俊輔を外し、本田圭佑をワントップに置いた布陣が大成功。無事決勝トーナメントに出場。パラグアイ戦では惜しくも駒野友一がPKを外して敗北。北朝鮮はブラジル・ポルトガル・コートジボワールという死の組だったこともあり、全敗。

とにかく日本の2勝が眩しい。韓国やオーストラリアも1勝ずつ挙げるなど、アジア勢が一番健闘した大会だったと言えそう。

2014年ブラジル大会(出場枠4.5)

日本…1分2敗
韓国…1分2敗
イラン…1分2敗
オーストラリア…3敗
【合計】0勝3分9敗


そして今回のブラジル大会ですが、まさかの0勝

これは1990年のイタリア大会以来、24年ぶり。ただ当時のアジア枠が2枠だったことを考えると、4チームも出場してどこも勝利を収めてないのは明らかに異常。

オーストラリアはオランダやスペインやチリなど、ほぼ死の組だったとは言え、まさかの全敗。日本を含めて、その他のアジア勢は仲良く1分2敗。

まとめ

勝敗で「1分2敗」の多さったらない。アジア勢は勝てないどころか、相手に「負けない」ことすらできてない。毎大会で8敗9敗は当たり前。せめて引き分けてくれよ。この相手にキッチリと「勝ち切らせてる」事実は重い。

また出場枠が4.5に拡大してからも、アジア勢は一度も5枠を獲得できた大会がない。ちなみに0.5枠という中途半端の意味は、予選で落選した中南米のチームと試合をして勝てば、ワールドカップに出場できる。

要するに『敗者復活戦』がワールドカップ予選では用意されてる。つまり、その敗者復活できたアジアチームは未だかつて存在しない事実も重い。

以上、アジア勢の弱さが如実に分かるデータでした。2014年6月現在、「アジア枠が減らされるんじゃねーか?」とマスコミやネットが騒いでますが、これらのデータを見ていくと致し方ないことが分かる。