2014年6月15日日曜日

日本は移民を受け入れなきゃイケナイの?

現在、日本は人口減少という問題を抱えてる。2014年現在、毎年23万人ペースで人口が減ってる模様。

そこで安倍総理が移民政策を進めようとしてる。要するに、日本に外国人をたくさん受け入れて、永住してもらおうという政策。でも、その移民政策は正しいんだろうか?

結論から言うと、ほぼイエス。

人口減少問題の本質はイビツな人口構成比


まず人口減少の問題点は、人口構成比。要するに、老人が多くて、それを支える若者が少ないということ。つまり、それだけ老人を支える負担が増える。結果、若者は好きなクルマやマンガなど買えなくなる。

だから、実は「人口が減少する」ことそのものが問題ではない。

つまり総人口が1億人を超えてようが、1000万人未満であろうが関係ない。結局、「支えられる」老人が多くて、それを「支える」若者が少ないから問題。総人口が何人であろうと人口構成比がイビツであれば、抱えてる事の本質に変わりはない。

老人人口が減少してるんであれば、むしろ歓迎すべき。ただ純粋に数十万人の老人が減少したところで、その総数が多い状況に変化はない。また去年全国で生まれた子供の総数は100万人ちょっと。オジさんと同年代は全国で140万人~150万人近くいることを考えると、老人を支える世代の絶対数が激減してるのも事実。

出生率が伸びない理由

じゃあ移民を受け入れずに、出生率を上げたらいいやんって話。ただ、そんな簡単にはいかない。

一つ目は、人口が二番目に多い年齢層・団塊ジュニア世代が、既に40歳を超えてる。要するに、子供を産めるポテンシャルを一番持った世代が、もう結婚・出産適齢期を過ぎてる。要するに、子供を産める人口の絶対数が、これから更に激減していくということ。これがかなり致命的。

二つ目は、子ども手当などが叩かれる社会環境も大きい。子ども手当と言えば、民主党の看板政策の一つ。ただマスコミを筆頭に、ボロクソに叩かれまくった。ましてや最近は、満員電車やバスに乗った子連れママも叩かれたりする。

そんな現状を見て、出生率が伸びると判断できたらスゴい。そういう優遇政策を批判してた人に限って、「出生率を上げたらええんやー!」と叫んでる所が、笑う所。

そもそも「出生率を伸ばそう」という掛け声は数十年以上前から叫ばれてるワケで、結果それが掛け声倒れで終わってるのは、この低出生率を一目瞭然だろう。いかに意味がなく、また誰も真剣に考えてもいない提案かも分かる。

ヨーロッパでは移民排斥運動が盛んだよ?

そういえば大量に移民を受け入れてきたヨーロッパでは、最近移民排斥運動が盛ん。この状況だけとらまえて、日本も移民を受け入れるべきではないという声も、ネットでは見かける。

ただあくまでヨーロッパは「大量に移民を受け入れていきた」背景がある。日本の場合、安部総理は「国際貢献」というフレーズが大好きですが、その割に『難民』『亡命者』すらほとんど受け入れてない。

ヨーロッパを反面教師にしなきゃいけないほど、そもそも何も始まってないレベル。もし反面教師にするのであれば、移民をどれぐらいの人数と期間だけ受け入れて…という『規模』『範囲』『受け入れ期間』をどうするかということだけ。

SAPIOという雑誌で石原慎太郎が語ってたが、ウヨクである櫻井よしこなども移民推進派。まあ彼らは安倍が左を向けば左を向くような『安倍シンパ』だから参考にはならないが、それでもネットで反対運動をしてる人には拠り所を一つ失って辛い所か。