2014年6月3日火曜日

組体操ってやっぱりキケンだから中止すべきなの?

最近の学校では、5月6月ぐらいが運動会のシーズンらしい。

ただ2014年5月、名古屋大学大学院の教授・内田良が「組体操はキケンだから中止すべし」と提言して、ネットでは賛否両論が渦巻いてるんだよ。


その中には「最近、何でもキケン言い過ぎちゃう?」という意見も目立つ。確かにすぐ規制に結びつけるのは安易。ただ冷静に考えてみると、問題とされてるのは『10段』ぐらいの巨大な組体操だとオジさんは思うよ。

10段組体操の高さは5メートル以上?

じゃあ、10段組体操の場合、テッペンの生徒はどれぐらいの高さになるのか考えてみるよ。

四つ這い状態で地面から背中までの高さを測ってみると、およそ50センチ台半ば。これが9人分。だからテッペンの生徒が見る高さは、およそ5メートル。むしろ自分の高さも含めると、体感的にはそれ以上。

この5メートルの高さがどれぐらいかと言えば、マンション2階と3階の間ぐらい。だから、めっちゃ高い。もし下の生徒が崩れて落ちた場合、大きな事故に発展することは容易に想像できるね。

そもそも下の生徒の負担も相当のはず。一番下の生徒の場合、単純計算で9人分の生徒の重さがのしかかる。崩れてない内は、まだ体重が分散されるかも知れない。ただ一度崩れると、一気にそれが全部がのしかかる。一人の体重が60kgだと仮定しても、540kg

圧迫死することも十分考えられる数字だろう。少なくとも、余裕で骨折してもおかしくない。当然、その後の勉強や部活にも影響してくる。

まとめると敢えて「巨大な組体操を行うメリット」を探すのは難しいのが現実だろう。

柔道の授業でも言えるが、教師や政治家の理念や理想がありきで、犠牲になる生徒のことが無視されがち。何を優先すべきなのかを考えれば、おのずと答えはすぐ出てくるとオジさんは思うよ。