一方ギリシャはコートジボワールに勝利して、下馬評を覆すカタチで決勝トーナメントに進出。マジリスペクトっす!ギリシャ!
それはさて置き、日本の敗因は一体何だったのか?長谷部のプレスが肝心の所で甘かったり、吉田の足が遅かったり、川島の反応や判断が激遅だったり、いろいろ原因は考えられるんですが、やっぱり根本原因は「本田圭佑」。
本田圭佑のポジションは、トップ下のセンターハーフ。いわゆるゲームメイク…つまり試合の展開を作る中心人物。ボールをキープして時間のタメを作ったり、前線へボールを配給して攻撃の起点になったりする選手。
ただ本田圭佑は、この役割を全然果たしてなかった。そこで無事決勝トーナメントへ進出したギリシャとの戦いを見てみる。
本田圭佑のパスはバックパスばかり
ギリシャ戦で本田圭佑がパスを受けた回数は、合計71回。じゃあそれを誰にパスしたかを見てみると、ほとんどディフェンダーの長友佑都(9本)と今野(9本)。つまり大半がバックパス。何故本田圭佑がバックパスをしてしまうかと言えば、相手選手からプレッシャーをかけられて、ボールが奪われそうだから慌てて苦肉の策で味方ディフェンダーに戻す。つまり本田圭佑は、ボールキープすらまともにできてないという裏返し。
それだけではなく、本田圭佑はボールを持っても前へ向けてない。相手ゴールを背にしてるからこそ、味方ディフェンダーにパスせざるを得ない。ということは、前線へゴールに繋がる起点となるパスも出せてない可能性が高い。
そこでトップ(一番上の攻撃的ポジション)だった大迫へのパス回数を見てみると、たった4回。90分も試合してて、それだけ?思わず失笑。
右サイドハーフだった大久保へのパスは6本と、これまた不甲斐ない。左サイドハーフだった岡崎慎司へのパスに至っては、たった1回!!!
つまり本田圭佑は攻撃を仕掛けられることが全くできてない。これじゃあゴールが生まれるはずがない。
試合のリズムを作るのがセンターハーフ
現代のサッカーで重要なスキルは、ショートパス。どんなスタイルを目指すにしても、ボールを繋げて繋げていかないとゴールは生まれない。そのショートパスの全ての起点となるのが、センターハーフ。つまり本田圭佑がいた位置。そこでボールすらまともにキープにできない。前に向くことすらできず、ディフェンダーにただボールを戻すだけ。そんな技術もフィジカルもない選手が試合の中心に居座っていたら、そりゃ勝てるもんも勝てない。よく自動車メーカーのHONDAと比較されてますが、ハイブリッド車どころか単なる原付バイク。
2010年の南アフリカ大会で日本が躍進した勝因は、岡田監督が中村俊輔を外したおかげ。2014年のブラジル大会で日本が惨敗した敗因は、ザッケローニ監督が本田を外さなかったから。これだけは間違いない。もっと言えば、香川も危ういところ。