2014年6月27日金曜日

【サッカー】パス成功率が高くても意味がない理由

2014FIFAワールドカップで、日本は惨敗。一勝もできてなかった…もっと言えば、アジアの全チームが一勝もできてなかった。不甲斐ないにも程がある。

ただ試合内容をデータで見てみると、パス成功率は他国より群を抜いていた。例えばパス成功数を見てみると、コートジボワールは1215本、ギリシャが786本、コロンビアが885本。

そして日本は1274本でトップ。お!スゲーじゃん!…一瞬なってしまいがち。マスコミやネットも「パス成功率が高い」データを褒めるが、実は大間違い


バックパスは成功のうちに入らない

大事なことは、「パスの中身」。

具体的な中身を見てみると、例えば、本田圭佑のパス。ほとんどが長友佑都や今野といった、実はディフェンダーに向けてのパス。ゴールに繋がる前線へのパスは、ほとんどない。また代表選だけではなくクラブの試合を見てみると、本田圭佑や香川真司のパス成功率が高かった。ただ、やっぱりほとんどがバックパス

結局、背後の味方陣内にボールを戻してるだけの、一番しょうもないパス。前線へのパスは皆無に等しい。それは相手選手のプレッシャーに負けて、前を向いてプレイできてない裏返しでもあるので、これはボールを持たされてる状態。むしろ「相手のペース」と言ってもいい。

ざっくり言うと、パス成功率が高いということは、相手を「攻めあぐねてる」という残念な状態。本田圭佑や香川真司は、つまりほとんど仕事をしてない。

ビックリするぐらい頭が悪い日本人

ショートパスを繋げていくサッカー。これを目指すこと自体は間違ってないが、日本代表の場合は「パスを繋げる」ことそのものが目的化してる。ショートパスを繋げて、相手の攻撃を崩してゴールを決めることが目的なのに、本当に言葉通り「パスを回してる」だけ

シュートも好例。シュートを打って終われ!と言われたら、ただ打つだけ。「ゴールを決める」という肝心の目的が、どっか行っちゃってる。意味のないシュートが量産されるだけ。

今回のFIFAワールドカップでも同じ。シュート本数が46本とグループ最多。ただゴールはたった2。一方コロンビアはシュート本数が36本なのに、ゴールは9。

これはスポーツ選手に限らず、クリエイターにしろ何にしろ同じ。日本人は「こうしろ!」と言われたら「こう」しかしない。結局、目的は「勝つ」ことだけなのに、指示通りに意味のないことを延々と繰り返す。

日本人は「オツムが極めて残念」な人が多すぎる。プロ・アマ問わず、ビックリするぐらい多い。