2014年6月13日金曜日

イエローカードの起源が西村主審の誤審に繋がる?

サッカーの試合でファールを犯した選手に対して、警告目的で出されるのがイエローカード。

実はこのイエローカードが導入されたのは、結構最近の話。それが1970年のサッカーワールドカップ・メキシコ大会から。

ただそれ以前から、ちゃんと審判は選手に警告など罰則を与える権利が与えられていた。それなのに何故?


言葉が通じなくても意志を伝えられるカードが必要だった

簡単に言えば、お互いの「言語」が通じなかった。サッカーは色んな国籍の選手がプレイしてる。みんなが特に英語を話せるわけじゃなかったことから、審判が試合をコントロールするのが難しかった。

そこで言語の壁に関係なく、ひと目で警告・退場のペナルティーを示せるカードのアイデアが生まれた。ちなみにその発案者が英国人だったケン・アストンという審判。この人が導入と普及にも尽力された。

選手同士が話す言語はバラバラ以前に、試合が白熱すればサポーターも大騒ぎ。声そのものが聞こえづらい状態になりやすいので、イエローカード・レッドカードという存在は役に立つ。

イエローカードのキッカケはペレ?


そしてイエローカード・レッドカードの導入の決定的なキッカケとなったのが、サッカーの王様・ペレの存在。

それが1966年イングランドで開催されたワールドカップ。一次リーグの段階で、ペレがボコボコにされた。特にポルトガル代表のDFジョアンモライスから執拗なマークを受けた。結果、負傷退場を余儀なくされる。しかも当時は負傷交代が認められなかったらしく、ブラジル代表は10人で戦って敗北。まさにさんざん。

これじゃあアカンということで、1970年に開催された次のワールドカップメキシコ大会で本格的にイエローカード・レッドカードが導入されたというわけ。ちなみにサッカーだけではなく、他のスポーツ競技においても初。それだけでもサッカーの偉大さが分かります。

ちなみにワールドカップで日本人が初審判をしたのも、同1970年のメキシコ大会。主審の名前が丸山義行という方がホイッスルを吹いた。だから日本人にとっても、実は因縁深い大会。

西村審判のPK判定は世紀の大誤審?世界から批判殺到

また現在開催中のブラジル大会では、同じく日本人初があった。それが開幕戦(ブラジルVSクロアチア)での審判。主審の名前は西村雄一。


ただこの主審は色々やらかしちゃって、現在世界で悪名を轟かせてくれちゃってます。

具体的に書くと、後半24分にペナルティーエリア内でブラジル代表のフレッジが、オリッチからパスを受けた。ただフレッジはクロアチアのDFを背にしたまま倒れて、西村主審はこれはファールだとPKを取った。

ただ、それは明らかにフレッジのシミュレーション。要するに、フレッジは何もされてないのに故意に倒れた。本来だったら、フレッジがファールを取られてないとおかしい。

同日の産経新聞の夕刊では「日本審判団 大役に毅然」と自画自賛してますが、やはり世界では非難轟々

https://www.youtube.com/watch?v=Bk2KjywgSOs
YouTubeで探すと非難コメントばかり。例えば「Poor referee」と酷評してる動画のコメント欄も辛辣。

翻訳したのがこちら。西村主審のことをもはや「ガラクタ」呼ばわり。何も考えず絶賛してる日本のマスコミは涙目。

「brazil bad」で軽く検索してみても、やはりボロカス。他の動画でも「this referee is a bloody idiot(この審判は恐ろしくバカだ)」というコメントも。

イギリスのニュースサイトでも「ネイマールのことは忘れろ、これからのブラジルの新しい国民的ヒーローは西村主審だ」という痛烈な皮肉(https://uk.eurosport.yahoo.com/blogs/desmond-kane/forget-neymar-brazil-national-hero-yuichi-nishimura-225207798.html)

イタリアの新聞ガゼッタ・デロ・スポルトでも、「このレベルの試合で許されないことが待っていた。ロブレンのフレッジへのPKはなかった」とやはり酷評(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010005-soccermzw-socc)

昔名古屋グランパスにも在籍したリネカーも、「MOMにネイマールか、レフリーかを選ぶのは難題だ」と皮肉を全開(http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140613-00010006-soccermzw-socc)。クロアチアのニコ・コバチ監督は「あれがPKならサッカーをする必要はない。バスケットボールをしよう」とふてくされちゃった。

そして、コンゴでは何故か暴動(http://www.nikkansports.com/brazil2014/news/f-sc-tp0-20140613-1317182.html)(笑)。


スペインではさっそくネタにされちゃってます(笑)
タトゥーいっぱいの司会者も大爆笑(笑)

Wikipediaにある西村主審のページでは「ブラジル人」とイタズラされる始末。

とにかく世界中で悪名を轟かせてくれちゃってる、西村主審。そして気になる情報も。それがクロアチア代表のDFヴェドラン・チョルルカの発言。

何と西村主審は『英語を話してなかった』んだそう。しかも全部日本語だったっぽい。英語を話せなかった以上、英語も聞き取れなかったことは間違いない。当然クロアチア代表選手の主張が聞き入れられるはずもないので、西村主審のことを素人以下だと痛罵。

もし英語が話せなかったことが事実だったら、 正直西村主審のことを擁護しようがありません。

そして、そこで繋がってくるのが、意思疎通が図れない現状から生まれたイエローカードの起源。もしかすると今後はイエローカード以外にも、選手と意思疎通を図るために様々なカードを用意しなければいけない時代がやってくるかも知れない。