2014年7月4日金曜日

卵は冷蔵保存しなくても実は大丈夫?

スーパーなどから卵パックを購入して帰宅したら、すぐさま冷蔵庫に保存してる方が多いはず。ただスーパーで販売されてる時には、その卵パックは常温の状態で置かれてることが多い。

そこで何故スーパーでは冷蔵保存されていないのか。生卵はすぐ劣化してしまうはずなのにと、ふと疑問を思った方もいるかも知れない。

ただ実は、生卵の「賞味期限は長い」


生卵の賞味期限は最大で57日

生卵は保存する温度によって、賞味期限に違いが生まれてくる。

具体的に言うと、常温25℃だったら21日10℃で冷蔵保存しておけば、57日保つ。最低でも3週間保って、最大で8週間ですから約2ヶ月保つということ。つまり生卵は長期保存可能なので、スーパーでは常温で販売されてる。

だからスーパーなどから購入してきた後、別にすぐ冷蔵庫に入れなくても大丈夫。おそらくスーパーで並んでる卵は、遅くても数日前未満に採取された卵だろうから、翌月に持ち越しさえしなければそこら辺で置いてても問題ない。

冷蔵販売された卵パックを放置しても大丈夫か?

ただ最近は百貨店など少しお高めのお店では、鮮度を少しでも高めようと卵パックは冷蔵保存されてるところも増えてきた。日本のお店はちょっとでも古くなると商品を捨てる傾向があるので、廃棄コストもバカにならないんでしょう。

じゃあ、冷蔵保存されていた卵パックを買ってきた後、常温販売されていた卵と同じように冷蔵庫に入れなくても大丈夫か?

ただ、それは危険。何故なら、冷やされた卵をそのまま放置していると、殻の周りに「結露」が発生するから。要するに、水滴ができちゃう。冷たいジュースを注いだコップを放置しておくと、周りがベチョベチョになる原理と同じ。

実は、その水滴を通して雑菌も中身に移動。卵の殻には細かい小さな穴が開いてるので、雑菌付き水滴がそのまま中に侵入してしまう。結果、卵の黄身や白味が雑菌で侵される。

だから冷蔵保存していた卵を料理しようと思って、台所で1時間2時間ぐらい放置。やっぱり気が変わって、その卵を再び保存し直すのも実は危険。それだけ雑菌が卵の中に侵入している可能性が増える。

そう考えると、実は常温で販売されてる卵パックの方が安全という解釈も可能。家の中でも、冷蔵保存した卵を台所に一度出してしまったら、それを二度と冷蔵庫には戻さないぐらいの気持ちが大事。