残念ながら、「従軍慰安婦は存在した」と考えるのが一般的だよ。だから現在2014年の安倍内閣も政府として従軍慰安婦の存在は認めてる。
アメリカ政府も批判
読売や産経の主張を読むと、「軍人が暴力を使って強制的に拉致をした」という証拠がないからという、お粗末な理屈が目立つ。戦前・戦中の大昔、被害者側にそれを具体的に立証せよというのは困難な話。慰安所が存在した以上、それは些細な問題に過ぎない。そもそも日本政府はアメリカ軍に占領される直前、色んな公文書を各自治体に対して破棄するように閣議決定してる。つまり当時の軍人や大臣が処刑されることをビビって、あらゆる犯罪に関する証拠を隠滅した。
そういう大きな事情も勘案すると、「従軍慰安婦が存在しなかった」と結論付けるのは極めて困難なのが現実。
また4月30日、韓国の大統領と会談したアメリカ大統領・オバマも従軍慰安婦のことを『重大な人権侵害』と批判。2000年代半ば以降、ずっとアメリカの議会で日本を糾弾する決議が毎年のように出されてる。そのことを反映した発言だと思われる。
最初に従軍慰安婦を取り上げたのは朝日新聞？
こういった読売新聞や産経新聞が大々的なキャンペーンをはったせいで、被害国である中国や韓国の逆鱗に触れた。結果、アメリカやオーストラリアなど従軍慰安婦に関する石碑や像が建てられるなど、世界中に日本の悪事が宣伝される結果に繋がってる。
だから問題を焚き付けただけの、保守・右派メディアの罪は重い。
ちなみに従軍慰安婦問題を作ったのは、朝日新聞だと言われがち。ただ実際は、従軍慰安婦のことを最初に取り上げたのは1987年の読売新聞。だから読売新聞はつくづく何をしたいのか。
また2013年当時大阪市長だった橋下徹が「従軍慰安婦が存在しなかった」と主張して、世間から総スカンを食らった時、そういう保守的なメディアは助け舟を出したか？助け舟を出さなかったどころか、むしろ橋下徹を叩きすらした。
結局、従軍慰安婦がなかったという主張は、その程度の主張だってことだネ。まさに読売新聞や産経新聞は、不誠実・不道徳のカタマリ。新聞社・メディアとしての資質が問われる事件でもある。